Tolie.




「 全然いいよ。話はいつだってできるし
  ゆっくり体休めておいで 」




そう言って優斗さんはバスルームから
出て行って、閉まったドアに向かって
深く頭を下げた。




話をする前に、取り乱しちゃったな。




熱いシャワーを浴びて、落ち着いた。
思ったより長く入っていて
慌てて出て、着替える。




男物のスウェットの上下。
7月前の気温に少し暑い気も
したけど腕を通した。






──────ガチャッ




「 優斗さん? 」





バスルームを出て、リビングの方へ
足を運ぶ。
壁を伝ってゆっくり歩いて、
部屋をのぞいたけど、優斗さんはいなかった。






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