短編集
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放課後。
いつも通り唯と下校する。
「なんかさー、最近依紗那一条さんと仲良すぎない?」
「そう?」
「そだよ。学食もいつも一緒だしさー」
「あれは文化祭の出し物の話だよ?」
「ちょっと早くない?」
「早く決めといて損はないだろ?だって。」
「まぁそうだけど」
今日の話での結論がでた。
この学校は文化祭で各クラス使用できる場所は、自分たち教室と校門から校舎へ続く道の所にでるテント一つと音楽室や運動場、体育館などもくじ引きによって使えるようになる。
だからくじ引きするまで考える必要ないということにいきついた。
というわけでくじ引きまでは気にしないことになり学食は雑談の場に。
ちなみにくじ引きは五月の始めに行われる。
「お、依紗那じゃん」
不意に後ろから声をかけられ振り返ると、
「あ、暁君・・・と?」
自転車を手で押してる暁君と、もう一人見知らぬ顔の人が並んで歩いている。
いや見たことはあるかも。というか同じクラスの気が・・・。
「あ、依紗那、コイツと話したことは?」
私は小さく首を振る。
「同じクラスなのになー」
あ、やっぱり同じクラスなんだ。