短編集



多分、日本のどこかにいる人たちと話しているのだろう。ん?あのPCの横にあるのはスコーン!?スコーンなの?いや私が間違えるわけがない。あれは絶対スコーンだ!

スコーンを貰うべく、ゲーム中の茜下君に話しかけた。


     ×星×


「じゃお邪魔します」

委員長さんはそういって俺の後ろを、たたたたっとついてくる。小動物のように。その間に、ゲームをやるのには邪魔な前髪をあげておく。

委員長の身長は165cmも満たしていない気がする。だからか俺が1歩、歩くときには、委員長は2歩、歩いていた。

急いで部屋からでてきたため防音用に厚くなっていた扉は半開きになっていたが、そんなの気にしないで、とにかく急いでPCの前に座り、ヘッドホンをつけ、マイクのミュートを解除してから話す。

「わりぃ!もう始まってたか」

晴流『おかえりー遅いぞ!まぁ始まってから10秒くらいしか立ってないが』

空『おか~少し遅いじゃん?もしかして・・・・』

「ねぇ!スコーン貰っていい?」

あれ?ヘッドホンの外から声が聞こえたぞ。委員長が話しかけてきたのか。

空『あれ女いるのか?彼女?』

月歌『え?黒星の彼女さんなの!?』
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