短編集

「ちげーよ!あ、委員長別に食べてもかまわないよ。味は保証できませんが」

「手作りなんだ。すごいね」

空『委員長?』

「あぁ。クラスの学級委員長」

月歌『手作りスコーン・・・いいな』

「昼飯代わりに作ったからな」

晴流『学校行けよなー学食あるだろ?』

空『学食はうまいら?場所によってはまずいんだろうけど』

「空から静岡方言いただきましたー」

空『しまった!田舎者だとばれちまう』

月歌『いや、もうばれてる』

「だな」

空『ぬああぁぁあぁぁ!』

晴流『今日も平和だなぁ』

あはははっとヘッドホン越しから笑い声が聞こえる。本当に平和だ。

・・・とか言いながらやっているのは、平和の真反対の戦争。爆破の1R(ラウンド)が終わったところである。

もちろん俺たち4人はスコアが上位に食い込んでいた。

「んぐ・・んぐ・・ん、何やってるのー?」

「ん?オンラインゲーム。まぁ見てればわかるさ」

「へぇー。銃で戦うやつか。今話してるのはお仲間さん?」

「そそ。クランていう同盟みたいなのを組んだ仲間」

空『委員長さーん!空です。よろしくー』

「ん?呼ばれてる私?」
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