大人的恋愛事情
 
「今から」



「考えてないの?」



「ああ、まあな」



そんな軽い言葉に、思わず隣を見上げると私を見ている熱いのか冷たいのかよくわらない視線。



「ゆっくり考えればいい」



「え?」



「これから時間はいくらでもある。急がなくても、俺は一生繭を離す気はねえし」



嬉しい事を言ってくれる男を見つめる私に、色気ある大人の男が耳元に寄せて甘く囁いた。



「だから応えろよ?」



いつか聞いた言葉に、思わず恥ずかしくなる私が顔を背けると繋いだ手が少し強く握られた。
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