大人的恋愛事情
もしかしたら村岡もどこかで、営業部の新年会をやっているのかも。
万が一、誘いに乗ってくるなんて事があれば、俺にもまだチャンスはあるって事だし。
結婚の話が出ているとは聞いた事がなく、逆にこのまま行けば当然そんな話しも出るだろうし。
そうなると、本気で俺には無理になる。
最初で最後の接点なのだ。
遠くから見ていて、憧れていただけの女が今目の前にいる。
そんな事を延々考えながら、3杯目のカクテルを飲み終えたところで、総務での仕事内容を話している繭に視線を向けた。
「なあ……」
「うん?」
同じく視線をこちらに向ける繭。
潤んだ目は酔っていることを示している。
多少汚いやり方だとは思っても、この際仕方ない。