恋ってよんでもいいですか?
さくらさんはパタパタと駆け足でリビングに入って来た。


棒立ちのままの私と視線が絡み合う。


さくらさんは真っ直ぐに私に向かって来る。


私は咄嗟に目を閉じてしまった。




ごめんなさい。
ごめんなさい。


さくらさんの顔の表情…隼人くんが辛そうな時にする表情とそっくりだった。


やっぱり私はさくらさんを傷つけてしまったのだと思った。


非難されても


罵られても


全て受けようと思った。







でも気が付いた時には


私はふんわりと甘い香りの柔らかい腕の中にいた。




さくらさん?

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