好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕




「淳く――」




「あいつは人殺しだから」




「…………え」



時間が一瞬止まった。

確認のために、淳の顔を覗き込んだが

淳の潤んだ目を見た途端、私は息を飲んだ。


「ごめん。今日のことは忘れて。もう、あんな奴に会わないほうがいい」


「……」


< 44 / 263 >

この作品をシェア

pagetop