好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「…話の続きはまた……」

少し諦めて顔を俯かせた瞬間、


「先生にトイレで遅くなるって言っといて! 後から行くわ」


美紀がクラスメートに言い放ち、私を見た。

「聞きたいんでしょ?」

「うん……ありがと」


急いで今度は私のクラスに戻り「ちょっと保健室言ってくる」と舞子に言付けてから、美紀と屋上に向かった。

授業をサボるなんて、生まれて初めてのことだった。

怖いのと、ワクワクと。


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