好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「どう? 私の秘密基地」

美紀が自慢げに笑った。

「素敵。どうしてこんな場所を立ち入り禁止だなんて」

「なんか、昔、生徒が飛び降り自殺をしたらしくって☆」

「……」

「……」


さて、と私が一息吐いて

「和希のこと」

「その名前、懐かしいなあ」

美紀はどこから持ってきたのか生徒用の椅子に腰掛けて、腕を組んだ。

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