好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「えっ……」

「相手の目を怪我させたの。傷害ナントカって罪で相手の親に訴えられて少年院。でもわざとじゃないし、すぐに出られたみたいだけど」

「相手って誰なの?」

美紀はもうすでに見えなくなったはずの飛行機のほうを、まだ静かに見ていた。

きっと美紀の忘れたい記憶を無理やりたどらせてる。


でも、知りたい。


「淳のお兄ちゃんだよ」


「!!!」


「和くんだけが悪いんじゃないかもしれない…だけど、和くんがいなければって、何度も何度もそう思ったわ」

< 59 / 263 >

この作品をシェア

pagetop