好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「あ、今日淳と一緒に帰ることになってるんだけど、美紀も一緒に帰らない?」

「ごっめーん。今日、寄るところがあってさあ。淳によろしく言っといて!」


美紀はウエストを折ってスカート丈を短くしてから

校則違反の高めのヒールのローファーを履いて、玄関ホールを走り去った。


学園内では数少ないギャルのお嬢様、美紀。


その気取らない美紀の姿が私は気に入っていた。

天真爛漫の、アゲアゲな女の子。

だと思っていたけど、

泣いてた……。
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