君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】
さっき抱きしめられた時に受けた、ほっとした感じ。
それを数倍に濃縮したように、安心、あったかい。それを通り越して熱い。
けれど、嫌じゃない。
寧ろもっとと欲しくなって腕を伸ばす。
この不思議な感覚は何なんだろう。
“運”って温度があるんだろうか。
焼けるような熱さが撫でるような優しさで喉を通って、全身に広がっていくようだ。
さっきまでの予定とは逆に、俺の腕は兄ちゃんの頭を抱き寄せようとしていた。
けれど髪に触れると、唇は離れていき、兄ちゃんが少し驚いたような顔で俺を見る。
それから何かを考えてこんでいるようで数秒静止。
兄ちゃんは昔から、こういう時には無表情になる。
何を考えているのか、何をするつもりなのか解らないから少し怖い。
起き上がった兄ちゃんは、近くの棚に入れてあったらしい小さな箱を手に取った。