君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】
ゆっくりと、裏返しのカードを自分に向けて反す。
兄ちゃんには何を引いたのかは見えているはず。
だけど表情からは何も伺い見えない。
「……ハート、のエース?」
普通にトランプで遊ぶ事も無かったから、久々に見た普通のカード。
その真ん中には、大きめの赤いハートが1つ描かれていた。
「うん、効果あったね」
手早くカードを片づけながら兄ちゃんは嬉しそうに笑う。
そしてまた、片手で引き寄せられ、もう片手は俺の顎に。
ぐいっと上げられ、見上げたその先には兄ちゃんの顔がある。
さっきのように近づいてきた唇は、
今度は遠慮も無しに押し付けるようにして重なり合う。
体も再びベッドへと押し倒された。
開いた唇の隙間から舌が差し込まれる。
唇、舌、喉。
さっきと同じような熱さが俺の体に入り込んでくる。
それから首元に、体温よりも熱い温度。
肌を滑っていく熱で、兄ちゃんの手が撫でていっているんだと分かった。
その手が下へと降りていく。
と、大きな音がして兄ちゃんも俺も思わずビクリと体を震わせた。