君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】
「早まるなー!!」
ガンガンとガラスを叩くを通り越して殴る音。
それと叫び声。
俺も兄ちゃんも思わず窓を見ると、外にはそう君が居た。
片手だけで掴まっているから、今にも落ちそうにグラグラと揺れている。
「お前こそ早まるな!」
慌てて兄ちゃんが駆け寄った。
「ああ、よかっ……うおっ?!」
安心したのがより悪かったらしい。
予想通り、そう君はバランスを崩して地面へと落ちていこうとする、まさにその寸前だった。
ギリギリの所で兄ちゃんが支え、引き上げる。
ふー、と3人で安堵の息を吐く。
一息つくと、さっきまでの出来事が一気に頭の中に蘇ってきた。
……俺は、一体兄ちゃんに何をされていた?
あんな事をされて、どうして抵抗もしなかったんだ?
さっきとは違う熱が、顔に集まってくる。
「凪?」
急に一人で慌てだした俺に、そう君が不思議そうな声で尋ねる。