君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】
「俺はね、凪さえ無事ならそれでいいんだ。他人がどうなろうと構わない」
真剣な目で俺を見つめる。
「他に回す余裕があるのなら、それは全部凪にやりたいと思うんだ」
だからきっと、少なくとも俺の前では分けられないのだと。
説得するように告げられた言葉は、俺の知っている兄ちゃんからは考えられないセリフだった。
「だから俺も諦めたって言ったろ?」
呆然とする俺に、そう君が続ける。
「無意識に優先しちまう位、お前の事が大事なんだろうよ」
フッと笑って決まったぜ!というようにカッコつけるそう君。
「あ、」
「うわ……」
しかし次の瞬間、そう君の頭上に本棚から数冊の本が落ちてきた。
「いってぇ……!」
幸いな事にダメージは少なかったらしく、軽く頭を撫でている程度だ。
もしかすると、運の悪さに比例して体は丈夫に作られているのかもしれない。