君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】


「俺はね、凪さえ無事ならそれでいいんだ。他人がどうなろうと構わない」


真剣な目で俺を見つめる。


「他に回す余裕があるのなら、それは全部凪にやりたいと思うんだ」

だからきっと、少なくとも俺の前では分けられないのだと。
説得するように告げられた言葉は、俺の知っている兄ちゃんからは考えられないセリフだった。



「だから俺も諦めたって言ったろ?」

呆然とする俺に、そう君が続ける。


「無意識に優先しちまう位、お前の事が大事なんだろうよ」


フッと笑って決まったぜ!というようにカッコつけるそう君。


「あ、」
「うわ……」

しかし次の瞬間、そう君の頭上に本棚から数冊の本が落ちてきた。


「いってぇ……!」


幸いな事にダメージは少なかったらしく、軽く頭を撫でている程度だ。
もしかすると、運の悪さに比例して体は丈夫に作られているのかもしれない。

< 27 / 30 >

この作品をシェア

pagetop