君を護れるのは俺だけだって信じてるから【BL】
「あれ、そういえば、そう君なんで帰らなかったの?」
ふと思い出して尋ねてみる。
「何だよ、帰って欲しかったのかよ?」
ふてくされた顔に、そういう訳じゃないと返す。
だってあのままだったら、俺と兄ちゃんは一体どうなっていたんだろう。
「忘れものしたんだ」
言いながら、部屋の端の方の床からネクタイを拾い上げた。
そういえば湿布を貼った時に外していたなぁ。
「じゃあホントに帰るけどさー」
そう君は不審げに兄ちゃんを見てからドアノブを握った。
「ああ、じゃあまた明日」
手を振ってそう君を送り出した。