キミ色季節。【完】


はじまってもないけど……

…帰りたい。













そんなこんなで
一言も発さずに
三送会も終盤

ご飯も食べおわって
みんな楽しそうにしゃべっている。







「ねぇ~」



「あ、聞く?」



「行こ~!♪」










…出た…。






「「麗さ~んっ!」」







2年女子のテーブルに
ひとり取り残されたあたしは
やることもなく
ただただ
聞こえてくる会話に
イライラを増していくだけで







時折
チラチラと視線を送ってくる桃音に吐き気さえ感じて


















「何してんの?」






それから30分後。






「トイレにしては長すぎない?」









< 114 / 337 >

この作品をシェア

pagetop