キミ色季節。【完】
「大丈夫…、大丈夫」
たくさん“大丈夫”を
もらった。
別に
何もないんだけど…
今までの不安が
解けていくような気がした。
「…あたし」
「ん?」
「Ⅰ期の成績、学年40位だった…最悪」
「…お前、ホント俺をバカにしてるよね」
「…してないよ」
「1年って何人?」
「…300くらい」
「はぁ…S高なだけですごいから」
「すごくない…」
「勉強疲れない?」
「別に」
「あんま無理すんなよ」
「麗さんには関係ないし」
「また、可愛くないこと言って…」
虫の声が聞こえるだけの
静かな夏の夜。
この日は
なんだか
安らかな気分になった。
心が
すごくね、軽くなったの…