美加、時空を越えて
オ-ロラのような緑と赤の帯が空を染めていた。
(なんて綺麗なんだろう)

(でもぐずぐずしていたら竜巻は戻ってくる)
そう考えて、美加は、立ち上がった。

(早く守の元に行かなければ……)
身体がずきずき痛む。
頬から血が流れていた。

(あの山の上まで登ろう)
手を使ってよじ登る。
かなり急な山だったが、とりあえずここまでくれば、竜巻の心配はなかった。

手と足が血でにじんでいた。

山の頂上に着くと美加は瞑想を始めた。

体力を補う為と傷を治すためと、そして、一番大事なのが気の調整だった。

(この山を降りるとすぐ2番目の扉の前だ。
扉の向こうにはもう一人の自分がいる)

 
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