美加、時空を越えて
ようやく美加は、瞳と光の姿がないことに気がついた。

守「美加さん、お送りします」
美加「お願いします」
守「ちょっと寄り道していいですか。
少し行くと僕の好きな夜景が見える所があるんです。
美加さんにも見てもらいたいな」

守と美加は、パーティー会場を後にすると海へ向かった。

よく2人で行った海だった。
漁火が綺麗だ。
空には星が沢山光っている。

守「あの星、分かりますか。あれがこぐま座で向こうがてんびん座」

美加「私、星はあまり詳しくなくって……」

守「あっほら、流れ星。
今、流れましたね。
もう少しゆっくり流れてくれると願い事がかけられますよ」

守は、一方的に星の話を喋る。
美加は、守の言葉を子守唄のように聴いている。

守「すみません。
僕ばかり話をして……」

美加「いえ、続けて下さい。
楽しいわ」

守の顔を見ながら 美加は幸せすぎて泣けてきた。

(あともう少し、もう少しだけこうしていたい)

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