パラドックスガール
.
「玲央?どうしたの?」
隣から声をかけてくる、髪を長く伸ばした少女。
いつも、何があっても笑ってる、そんなやつだった。
そんな彼女に無性に苛立って、僕は怒鳴った。
「銀がいるから兄さんをうばわれるんだっ。
茗子がいるから、僕は兄さんに相手にしてもらえないんだっ。
二人ともいなきゃよかったのに!」
子供の嫉妬だった。
一番だったものを安易に取られて生まれた、ただの我が侭な嫉妬だった。
僕はそのまま羽田野家を飛び出して、近くの公園まで走った。
探しに来ても見つからないように、茂みの中に身を隠した。
.
「玲央?どうしたの?」
隣から声をかけてくる、髪を長く伸ばした少女。
いつも、何があっても笑ってる、そんなやつだった。
そんな彼女に無性に苛立って、僕は怒鳴った。
「銀がいるから兄さんをうばわれるんだっ。
茗子がいるから、僕は兄さんに相手にしてもらえないんだっ。
二人ともいなきゃよかったのに!」
子供の嫉妬だった。
一番だったものを安易に取られて生まれた、ただの我が侭な嫉妬だった。
僕はそのまま羽田野家を飛び出して、近くの公園まで走った。
探しに来ても見つからないように、茂みの中に身を隠した。
.