パラドックスガール
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「玲央、だいじょうぶ?
痛い、ところとか、ない?」


僕の両手を握り、途切れ途切れ聞いてくる彼女。
どうして。


「ごめんね、茗子のせいで。ごめんね。」


僕の目を見て謝罪の言葉を口にする彼女。
そんな彼女を見つめていると、彼女の目が赤く腫れていることに気づいた。


「っ」


「…玲央?」


首を傾げる彼女に何も言えなかった。


「…どうして泣いてるの?」


頬に触れる彼女の細い指先。
彼女が触れた水滴に温度があったため、涙だとバレてしまった。


「…ごめん。全部僕が悪いのに」


「どうして?玲央は悪くない。
悪いのは茗子だよ。気づいてあげられなかった茗子が悪いんだよ」


違う、違うのに。
茗子は全然悪くないのに。
酷いことを言った僕が悪いのに。

この世にいちゃいけない人間なんていないのに。



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