パラドックスガール
.





「泣かないで、大丈夫だよ。」


そう言って、ぎゅっと抱きしめてくれた彼女。
僕はなかなか抱きしめ返せなかった。

一番痛い思いをしたのは君なのに。
陰で泣いてたくせに、無理矢理笑顔をつくって「泣かないで」と言う。

優しい強さと、気丈な弱さをもつ君を、すごく愛しく感じたんだ。


それが恋とか愛とかなんてわかんなかったけど、とにかく僕が守らなきゃと思った。






「僕に守らせて」と、強く思った。



.
< 42 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop