あくまで天使です。
「………は?」
「ベルの兄貴ぃ!今日も来てくれたんっすね!」
金髪の不良が目を輝かせて言う。非行少年にしては澄んだ目だ。
「俺たち待ちくたびれてやしたー!」
小太りの男は嬉しすぎて涙ぐんでいる。
「兄貴!今日はどこまでカッとばしますか?張り切って新居橋でいきしょう!」
優フェイスの男はハンドルを握るしぐさをする。
「馬鹿野郎!兄貴がんなところで満足すると思ってんのか!?崎守までいくんだよ!」
金髪が優フェイスに反論した。ちなみに崎守はここから数百キロの場所にある。