あくまで天使です。


「………は?」


「ベルの兄貴ぃ!今日も来てくれたんっすね!」


金髪の不良が目を輝かせて言う。非行少年にしては澄んだ目だ。


「俺たち待ちくたびれてやしたー!」


小太りの男は嬉しすぎて涙ぐんでいる。


「兄貴!今日はどこまでカッとばしますか?張り切って新居橋でいきしょう!」


優フェイスの男はハンドルを握るしぐさをする。


「馬鹿野郎!兄貴がんなところで満足すると思ってんのか!?崎守までいくんだよ!」


金髪が優フェイスに反論した。ちなみに崎守はここから数百キロの場所にある。


< 102 / 625 >

この作品をシェア

pagetop