あくまで天使です。
「あんだと?おれの案に文句つける気かてめぇ」
優フェイスが怒フェイスになった。
「ああ?上等だやったらぁ」
金髪が怒フェイスの胸ぐらをつかみ、至近距離で睨みつけた。私だったら泣きだしそうだ。
「あーもう!二人ともやめるっす!」
小太りの男が慌てて中に割って入る。そしてちらりとビー玉みたいな目をこちらへ向けた。
「兄貴とその彼女さんに失礼っす!」
「………彼女さん?」
「ああっ!これはすみませんでしたっ!」
同時に頭を深々と下げる二人。べリアルの背中に隠れていた私はめっちゃ戸惑った。