あくまで天使です。


「ちょっべリアル。勘違いしてんじゃないこの3人」


訳すと「勘違いを解け!」と言ったのだが


「………ああ。ちと見苦しかったな。ガクとソウ」


間違いを訂正することなくそのまま貫き通した。私は「ええー!?」と黒い悲鳴を上げる。


「申し訳ありまやせんでした!お見苦しいところを………」


膝をつき手を頭の横で揃え、今にも切腹しそうなほど悲嘆にくれている赤髪、ガク。


「すみません兄貴。少し熱が入りすぎてしまいました」


冷静さを取り戻し、爽やかな笑みを見せているのはソウか。


「姉貴。こいつはガクで、こっちがソウ。そんであっしは」


「「デブだろ」」


「そうっすデブっす………ってんなわけねぇだろうが!マナブだっつーのっ!死にてぇのか!俺はデブじゃねぇ!肥満タイプだ!」


口調を一変させてキレるマナブ。


「一緒だろうが」


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