あくまで天使です。


苦しいし、後頭部いたいし、苦しい。


腕をばたつかせてもがいていると、「熱々だぜ兄貴は!」「さすがっすね!」などの馬鹿コメントが耳を掠めた。


「だろ?」


そういうとべリアルはパッと手を離し、私を解放した。


息を整えながら隅っこ打ちひしがれる私に向けてか、ソウがこういった。


「………しかし、兄貴が言っていた女とは全然違うような」


「うっ………そっそれはよ」


「馬鹿野郎!ガク!てめぇ無礼すぎんぞ!」


ガクに怒鳴られると、ソウはしぶしぶといった感じで「すみません」と謝った。


「ぜっ全然違うって………?」


復活した私は一番身長が近いマナブに尋ねる。


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