あくまで天使です。


「ああ、兄貴は「俺には世界一美女の女がいる!」って豪語しやして。「どんなのですか?」ってソウが訊くと「目がぱっちりしてて背が高くて肌は雪のように白く、サラサラのストレートヘアー」って言ってたっす!」


………あいつ、よくもまぁこんな出まかせが並べられたもんだ。


部活の関係で肌は小麦色だし、背は高くないし、目と髪は………まぁそんなもん?(おいおい)


というか私が恥をかいてしまった。ぎっとべリアルを睨みつけると、口笛を吹きながらそっぽを向かれてしまった。


「ナギサの姉貴は美人じゃねぇか!目もおっきいしよ!髪なんてみてみ!?この艶半端ねぇぜ!」


ガクはこぶしを握りしめ語ってくれた。


ガク、いいやつじゃないか。


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