あくまで天使です。


「………そうだな」


うわぁ………めっちゃ疑った目で見てくるよ。


しかしそれが普通なのだ。だって嘘だもん。


ガクやマナブは純粋すぎて真っ白なだけで、ソウぐらい疑り深くても正常だと思うよ。


じぃ~と私の本質を探るような眼でソウは見てくる。


いよいよ気まずくなってきたとき、


「おいガク。嘘つくと鼻伸びんぞ」


べリアルはそっけなく言って、この空気と私の怒りを誘った。


「ええっ!?マジっすか!?」


本気で怖そうに鼻を押さえるガクを放っておいて、私はべリアルの足を踏みつけた。


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