あくまで天使です。
「兄貴。どれにするっすか?」
「そうだな………やっぱ無難にワインじゃね?」
「ワインを無難っていう兄貴もかっこいいっす!」
などのとてつもなく大きな会話が聞こえてくる。
私はガラス張りのコンビニの窓からそれの一部始終を見ながら、雑誌をめくった。
今週号を買うのを忘れていたのだ。
じ~と目を凝らしながら小さなコマを目で追っていると
「おい。買うもん決まったのか?」
とべリアルが声をかけてきた。