あくまで天使です。
ドアなんて面倒くせえもんは置いといて、ガラスを通り抜け、店内を見回す。
雰囲気のいい内装だ。シックなモダンっていうのかこういうの。
広くはないので、すぐ見つけた。
ずんずんっとテーブルなんて気にせず一直線にテーブルに近づく。
彼女たちは向かい合って座っており、月緋は壁を背に預けていた。
見あきた笑顔がそこにあった。さらに歩くスピードを速めて、寄ろうとしたが、顔を伏せてケーキを食べていた月緋が顔を上げた。
偶然、奇跡的なのだろうが彼女の視線がべリアルのほうに固定される。