あくまで天使です。


ドアなんて面倒くせえもんは置いといて、ガラスを通り抜け、店内を見回す。


雰囲気のいい内装だ。シックなモダンっていうのかこういうの。


広くはないので、すぐ見つけた。


ずんずんっとテーブルなんて気にせず一直線にテーブルに近づく。


彼女たちは向かい合って座っており、月緋は壁を背に預けていた。


見あきた笑顔がそこにあった。さらに歩くスピードを速めて、寄ろうとしたが、顔を伏せてケーキを食べていた月緋が顔を上げた。


偶然、奇跡的なのだろうが彼女の視線がべリアルのほうに固定される。


< 503 / 625 >

この作品をシェア

pagetop