魔王と王女の物語
ラスの気を逸らすこともできたしキスもできたし、姫とも一戦交えることができて上機嫌の魔王は、
人攫いのようにしてラスを肩に担ぐと塔の中に入った。
一階は厨房で、何やら良い匂い。
そして困り顔の一同と、厨房に立つ姫ことエリノア。
「何やってんだ?」
ぱっと顔を輝かせてこちらを見て、まだ肩に担いだままのラスを見ると…明らかに気落ちした。
――そんな態度になることは百も承知だ。
抱いた女は必ず自分に惚れ込み、溺れてゆく。
「チビ、飯作ってくれるんだってさ。座れよ」
「…私…ご飯も作れないし…」
俯いて伏し目がちになったラスに…
魔王、超萌え。
まだ妬いているらしいラスの変化ににまにま笑いが止まらなくなって、無理矢理座らせるとべたべたと頬や髪に触りまくった。
その間、エリノアは何度もちらちらとこちらを見ていたが…
基本的に一度抱いた女には関心が無くなり、どうでもよくなってしまう飽き性の魔王は、
唯一関心を引いて止まないラスの隣に座ったリロイを睨みつけた。
「俺の天使ちゃんを見んな」
「そんなこと言っていいのか?ラス、こいつさっき姫と…」
最もラスに聞かれたくない話題をされかけて、リロイの口を手で塞ぐと引きずりながら外へと連れ出した。
容赦ない力に首が締まって呻くとぱっと手を離されて前のめりに倒れ込む。
「チビに話すんじゃねえよ。マジで殺すぞ」
赤い瞳の中に金色の炎が瞬いてはリロイの背筋を震わせて鞘に手をかけた。
「僕だったらあんなこと絶対にしない。影、ラスを弄ぶつもりなら…僕だって本気になるからな」
「ふん、ガキに何ができる。チビは俺の花嫁になるんだし弄ぶわけねえし。つか次にチビにキスしやがったらお前の両腕を折って使い物にならなくしてやるからな」
――顔つきから本気だとわかり、ラスとキスをしていたことがバレてしまっていて黙り込んだ。
コハクにとってのラスは、代えがたく大切なお姫様。
城に帰って棺から出て、まずすることは…
ラスに不死の魔法をかける。
一生一緒に居るために。
一生、愛するために――
人攫いのようにしてラスを肩に担ぐと塔の中に入った。
一階は厨房で、何やら良い匂い。
そして困り顔の一同と、厨房に立つ姫ことエリノア。
「何やってんだ?」
ぱっと顔を輝かせてこちらを見て、まだ肩に担いだままのラスを見ると…明らかに気落ちした。
――そんな態度になることは百も承知だ。
抱いた女は必ず自分に惚れ込み、溺れてゆく。
「チビ、飯作ってくれるんだってさ。座れよ」
「…私…ご飯も作れないし…」
俯いて伏し目がちになったラスに…
魔王、超萌え。
まだ妬いているらしいラスの変化ににまにま笑いが止まらなくなって、無理矢理座らせるとべたべたと頬や髪に触りまくった。
その間、エリノアは何度もちらちらとこちらを見ていたが…
基本的に一度抱いた女には関心が無くなり、どうでもよくなってしまう飽き性の魔王は、
唯一関心を引いて止まないラスの隣に座ったリロイを睨みつけた。
「俺の天使ちゃんを見んな」
「そんなこと言っていいのか?ラス、こいつさっき姫と…」
最もラスに聞かれたくない話題をされかけて、リロイの口を手で塞ぐと引きずりながら外へと連れ出した。
容赦ない力に首が締まって呻くとぱっと手を離されて前のめりに倒れ込む。
「チビに話すんじゃねえよ。マジで殺すぞ」
赤い瞳の中に金色の炎が瞬いてはリロイの背筋を震わせて鞘に手をかけた。
「僕だったらあんなこと絶対にしない。影、ラスを弄ぶつもりなら…僕だって本気になるからな」
「ふん、ガキに何ができる。チビは俺の花嫁になるんだし弄ぶわけねえし。つか次にチビにキスしやがったらお前の両腕を折って使い物にならなくしてやるからな」
――顔つきから本気だとわかり、ラスとキスをしていたことがバレてしまっていて黙り込んだ。
コハクにとってのラスは、代えがたく大切なお姫様。
城に帰って棺から出て、まずすることは…
ラスに不死の魔法をかける。
一生一緒に居るために。
一生、愛するために――