魔王と王女の物語
風呂に入って綺麗さっぱりになったコハクが部屋に戻ると…ラスは薬指のリングを見ながらにこにこしていた。
「そんなに気に入ったか?俺の城に着いたらもっとすげえのプレゼントしてやるよ」
「ううん、これで十分だよ。綺麗…コーの瞳の色とほんとに同じだね」
血に濡れたような瞳…
不気味がられることには慣れていたが、それを綺麗だと言ってくれるラスに本気で照れた魔王は、ラスを抱き上げると部屋を出て談話室のティアラとリロイと合流した。
「飯食いに行こうぜ。おい小僧、これ取っとけ」
リロイに向かって投げた袋はずっしりとしていて、何かと思って中を開けたら…ものすごい大金が入っていた。
「な、これ、どうしたんだ?」
「俺が汗水流して働いた結晶。なー、チビ」
「うんっ。コーがね、ガーネットを見つけてね、それを売ったらお金を沢山もらえたんだって。すごいでしょ?」
そしてラスの左手薬指と、コハクの左手薬指に嵌まっているガーネットのリングにすぐさま気が付いたらリロイは…
急に胸が痛くなって、背を向けるとティアラから優しく手を握られた。
…労わってくれている。
その気持ちが嬉しくて、ラスに気付かれないように深呼吸をすると、振り返った時は笑顔になっていた。
「じゃあ旅の資金として使わせてもらうよ。ラス、沢山食べていいからね」
「わあ、やった!ティアラみたいな胸になれるように沢山食べなきゃ」
宿屋を出て酒場に向かう道中、グラースはいつも後ろの方を歩いているのだが、珍しく隣に来てリングを誉めてくれた。
「いい石だな。魔王から貰ったのか?同じのをしてるみたいだが」
「うん、コーがくれたの。綺麗でしょ?すごいでしょ?」
「将来を約束したのか?」
「え!?ち、違うよ、貰っただけだもん」
「そうそう、将来を約束したってわけ。…なんで否定するんだよ、約束しただろ!?」
魔王に無理強いをされてラスが真っ赤になり、
リロイはその会話を聞いていないふりをしながら歩を早める。
ティアラはそんなリロイが心配で仕方がなくて、ずっと袖を握っていた。
「そんなに気に入ったか?俺の城に着いたらもっとすげえのプレゼントしてやるよ」
「ううん、これで十分だよ。綺麗…コーの瞳の色とほんとに同じだね」
血に濡れたような瞳…
不気味がられることには慣れていたが、それを綺麗だと言ってくれるラスに本気で照れた魔王は、ラスを抱き上げると部屋を出て談話室のティアラとリロイと合流した。
「飯食いに行こうぜ。おい小僧、これ取っとけ」
リロイに向かって投げた袋はずっしりとしていて、何かと思って中を開けたら…ものすごい大金が入っていた。
「な、これ、どうしたんだ?」
「俺が汗水流して働いた結晶。なー、チビ」
「うんっ。コーがね、ガーネットを見つけてね、それを売ったらお金を沢山もらえたんだって。すごいでしょ?」
そしてラスの左手薬指と、コハクの左手薬指に嵌まっているガーネットのリングにすぐさま気が付いたらリロイは…
急に胸が痛くなって、背を向けるとティアラから優しく手を握られた。
…労わってくれている。
その気持ちが嬉しくて、ラスに気付かれないように深呼吸をすると、振り返った時は笑顔になっていた。
「じゃあ旅の資金として使わせてもらうよ。ラス、沢山食べていいからね」
「わあ、やった!ティアラみたいな胸になれるように沢山食べなきゃ」
宿屋を出て酒場に向かう道中、グラースはいつも後ろの方を歩いているのだが、珍しく隣に来てリングを誉めてくれた。
「いい石だな。魔王から貰ったのか?同じのをしてるみたいだが」
「うん、コーがくれたの。綺麗でしょ?すごいでしょ?」
「将来を約束したのか?」
「え!?ち、違うよ、貰っただけだもん」
「そうそう、将来を約束したってわけ。…なんで否定するんだよ、約束しただろ!?」
魔王に無理強いをされてラスが真っ赤になり、
リロイはその会話を聞いていないふりをしながら歩を早める。
ティアラはそんなリロイが心配で仕方がなくて、ずっと袖を握っていた。