魔王と王女の物語
ラスたちが全員出て行き、隣の続き部屋では姉2人が鏡の前でドレスを何着も着たりして騒いでいて、
本当にレイラを風呂に入れる気満々のコハクはそれを横目で見ながら浴室に連れ込んだ。
「さ、さっさと脱げよ」
「え…無理です!だってあなた男の人…」
「平気平気。俺今男じゃねえから。男になるのはチビの前だけー」
「チビって…さっきのお姫様みたいな金髪の女性ですよね?出て行きましたけど…いいんですか?」
「気にすんなよ。それよかパーティーでもあるのか?」
「小国なんですけど、お隣の国で晩餐会が開かれるんです。私も招待されてるんですけど…ドレスもないし…馬車もないし…」
――ますます哀れな境遇が露わになっていき、まごつくレイラを熱い湯を張ったバスタブの中に服を着たまま入れて悲鳴を上げさせると、ドアを閉めた。
「身体擦って髪洗って綺麗にしてみろ。後は俺がどうにかしてやる」
「え?」
「お前、意外と綺麗だぜ。まあ、チビには負けるけどなー」
浴室のドアの前で番をしていると、継母が風呂に入っているレイラを責めようとして現れ、腕を組んでにやつくコハクを見て顔を赤らめた。
「ど、どうしてそこに?」
「レイラがばっちぃもんだから風呂に入れたんだ。何か問題でも?」
――凄まじく男前で綺麗なコハクから顔を寄せられると何も言えなくなって、それを遠巻きに見つめていた娘2人が黄色い歓声を上げた。
口笛を吹きながら待っていると、レイラよりも先にラスたちが戻って来た。
「コー…何してるの?」
「ん?レイラをちょっと風呂にな。チビ、こっち来いよ」
どこか疑いの眼差しなラスが近寄ると肩を抱き、ラスの影に手を翳して、一着の白ドレスを出現させた。
「それをどうするの?」
「これレイラに貸してやれよ。明日隣の国でパーティーがあるらしくってさ、行きたいんだと。な、いいだろ?」
――コハクが自分以外の女にお節介を焼いている…
…何故かとても嫌な気分になったが、そんな気持ちを気取られたくなくて頷いた。
「よし決まり!チビも協力してくれよ」
「…うん」
…もやもやする。
本当にレイラを風呂に入れる気満々のコハクはそれを横目で見ながら浴室に連れ込んだ。
「さ、さっさと脱げよ」
「え…無理です!だってあなた男の人…」
「平気平気。俺今男じゃねえから。男になるのはチビの前だけー」
「チビって…さっきのお姫様みたいな金髪の女性ですよね?出て行きましたけど…いいんですか?」
「気にすんなよ。それよかパーティーでもあるのか?」
「小国なんですけど、お隣の国で晩餐会が開かれるんです。私も招待されてるんですけど…ドレスもないし…馬車もないし…」
――ますます哀れな境遇が露わになっていき、まごつくレイラを熱い湯を張ったバスタブの中に服を着たまま入れて悲鳴を上げさせると、ドアを閉めた。
「身体擦って髪洗って綺麗にしてみろ。後は俺がどうにかしてやる」
「え?」
「お前、意外と綺麗だぜ。まあ、チビには負けるけどなー」
浴室のドアの前で番をしていると、継母が風呂に入っているレイラを責めようとして現れ、腕を組んでにやつくコハクを見て顔を赤らめた。
「ど、どうしてそこに?」
「レイラがばっちぃもんだから風呂に入れたんだ。何か問題でも?」
――凄まじく男前で綺麗なコハクから顔を寄せられると何も言えなくなって、それを遠巻きに見つめていた娘2人が黄色い歓声を上げた。
口笛を吹きながら待っていると、レイラよりも先にラスたちが戻って来た。
「コー…何してるの?」
「ん?レイラをちょっと風呂にな。チビ、こっち来いよ」
どこか疑いの眼差しなラスが近寄ると肩を抱き、ラスの影に手を翳して、一着の白ドレスを出現させた。
「それをどうするの?」
「これレイラに貸してやれよ。明日隣の国でパーティーがあるらしくってさ、行きたいんだと。な、いいだろ?」
――コハクが自分以外の女にお節介を焼いている…
…何故かとても嫌な気分になったが、そんな気持ちを気取られたくなくて頷いた。
「よし決まり!チビも協力してくれよ」
「…うん」
…もやもやする。