魔王と王女の物語
コハクが用意したのは、ラスが大好きなフリルが沢山ついたピンクのドレスで、
ドレスとは本来足首まで隠れるものが多かったが、このドレスは膝上までと短く、
そしてラスを椅子に座らせると片膝をついて手にしたものを見て、ラスが唇を尖らせた。
「白のストッキング?素足じゃ駄目なの?」
「誰から見られてもいいように綺麗にしてやっから黙って脚出せって」
…とかそれらしいことを言いつつ、にゅっと差し出された細い脚にきゅんとした魔王は脛に唇を這わせてラスに笑い声を上げさせた。
「黙って言うこと聞いてたら、ご褒美にこの前見せたアレでエスコートしてやるぜ」
「アレ?あれってなに?」
「まあまあ、とにかくこれ履けって」
――とか言いつつ、脳内ではストッキングを引き裂いて狼になっている自分と、“優しくしてね…”とかラスが絶対に言わなさそうな妄想を炸裂させていて…
必死になって笑いを噛み殺しながらストッキングを履かせると、腰に手をあてて立ち上がった。
「見たいか?」
「うん、見たい!コーが何かするの?どうなるの?」
「じゃあ目ぇ閉じてろよ」
素直に瞳を閉じて脚をばたばたさせるラスが可愛らしく、ぱちんと指を鳴らすと…
「もういいぞ」
「うん。……あ!こ、コー!“勇者様”になってる!!」
――いつか馬車の中で見せた、ラスの理想像。
金の髪に、藍色の瞳。
…性格が悪そうな笑みはそのままだったが、着ている服も黒のタキシードで、恐ろしく様になっている。
「すごい!コー、かっこいい!」
「普段の俺もかっこいいけど、真っ黒なのがチビの傍に居ると印象悪いだろうし。今回だけだからな」
「うん!コー、抱っこして!」
姫抱っこをしてもらいながら階下へ降り、コハクの手によって綺麗に化粧をされ、いつも以上に艶やかでまっすぐでさらさらな髪が綺麗で、
2人を待っていたリロイたちが変身した魔王と笑顔のラスを見て、驚きを隠せなかった。
「ラス…綺麗だよ、すごく…」
「ありがとうリロイ。コーもかっこいいでしょ?“勇者様”みたいでしょ?」
――認めたくはなかったが、そう見えた。
ドレスとは本来足首まで隠れるものが多かったが、このドレスは膝上までと短く、
そしてラスを椅子に座らせると片膝をついて手にしたものを見て、ラスが唇を尖らせた。
「白のストッキング?素足じゃ駄目なの?」
「誰から見られてもいいように綺麗にしてやっから黙って脚出せって」
…とかそれらしいことを言いつつ、にゅっと差し出された細い脚にきゅんとした魔王は脛に唇を這わせてラスに笑い声を上げさせた。
「黙って言うこと聞いてたら、ご褒美にこの前見せたアレでエスコートしてやるぜ」
「アレ?あれってなに?」
「まあまあ、とにかくこれ履けって」
――とか言いつつ、脳内ではストッキングを引き裂いて狼になっている自分と、“優しくしてね…”とかラスが絶対に言わなさそうな妄想を炸裂させていて…
必死になって笑いを噛み殺しながらストッキングを履かせると、腰に手をあてて立ち上がった。
「見たいか?」
「うん、見たい!コーが何かするの?どうなるの?」
「じゃあ目ぇ閉じてろよ」
素直に瞳を閉じて脚をばたばたさせるラスが可愛らしく、ぱちんと指を鳴らすと…
「もういいぞ」
「うん。……あ!こ、コー!“勇者様”になってる!!」
――いつか馬車の中で見せた、ラスの理想像。
金の髪に、藍色の瞳。
…性格が悪そうな笑みはそのままだったが、着ている服も黒のタキシードで、恐ろしく様になっている。
「すごい!コー、かっこいい!」
「普段の俺もかっこいいけど、真っ黒なのがチビの傍に居ると印象悪いだろうし。今回だけだからな」
「うん!コー、抱っこして!」
姫抱っこをしてもらいながら階下へ降り、コハクの手によって綺麗に化粧をされ、いつも以上に艶やかでまっすぐでさらさらな髪が綺麗で、
2人を待っていたリロイたちが変身した魔王と笑顔のラスを見て、驚きを隠せなかった。
「ラス…綺麗だよ、すごく…」
「ありがとうリロイ。コーもかっこいいでしょ?“勇者様”みたいでしょ?」
――認めたくはなかったが、そう見えた。