魔王と王女の物語
きっと自分の城に戻るまでの間に、今までやってきたすべての悪事はラスに知られてしまうだろう。
師匠の家へ寄り道するのならば、絶対に公になってしまう。
そこで嫌われてしまうか、それでも好きだと言ってくれるか…
「…ん、コー…なんか…変だよ…」
「何が?ちょっと黙ってろって」
思う存分熱烈なキスをし、首筋に唇を這わせているとラスが身じろぎをして顔を真っ赤にさせていた。
「身体の真ん中が…きゅんってするの。私、病気なの?どうしよう」
「病気じゃねえよ。チビは俺が足りないんだ。俺もチビが足りてねえ。…ああもうやべ…、本気にさせんなって」
ドレスの胸元に滑り込みそうになる手を必死に理性で封じ込んで、下げかけたドレスのファスナーを上げるとうなじにキスをして背を向けさせた。
「もう終わり?もっと触ってほしかったのに」
「だーかーらー、やめとけって。俺が本気になったらそりゃあ…こんなままごとじゃ済まないんだからな」
「もっといっぱい触ってくれるってこと?」
「そういうこと。俺の城に着いたらいっぱい触ってやるよ」
「うん、わかった。楽しみにしてるね」
――振り向いた時コハクはもう金髪碧眼の“勇者様”に変身していて、ちょっと不満の残るラスはコハクの手を引きながら歩き出した。
「踊ってから帰ろうよ。レイラはどうするの?」
「あいつは今夜中に王子を落とさないと魔法が解けてしまうんだ。さて、できるかなー」
「ふうん?早くコーのお城に行きたいから朝になったらすぐ出発しようね」
目の前で揺れる金の髪に手を伸ばして触れながら、ラスが少しずつ距離を縮めて受け入れてくれているのがわかった。
魔王はどうしようもなく嬉しくなって、にやける口元を手で隠しながら顔を赤くしていた。
「ラス、捜したよ。僕と踊って頂けますか?」
「えっと…」
「行って来いよ。俺は後でいいからさ」
ラスの手を離すとすぐにリロイが手を取り、欠伸をするコハクをラスが何度も振り返りながら手を振って螺旋階段を上ってゆく。
「さて、レイラの様子でも見に行くかなー」
もはやどうでも良かったけれど。
師匠の家へ寄り道するのならば、絶対に公になってしまう。
そこで嫌われてしまうか、それでも好きだと言ってくれるか…
「…ん、コー…なんか…変だよ…」
「何が?ちょっと黙ってろって」
思う存分熱烈なキスをし、首筋に唇を這わせているとラスが身じろぎをして顔を真っ赤にさせていた。
「身体の真ん中が…きゅんってするの。私、病気なの?どうしよう」
「病気じゃねえよ。チビは俺が足りないんだ。俺もチビが足りてねえ。…ああもうやべ…、本気にさせんなって」
ドレスの胸元に滑り込みそうになる手を必死に理性で封じ込んで、下げかけたドレスのファスナーを上げるとうなじにキスをして背を向けさせた。
「もう終わり?もっと触ってほしかったのに」
「だーかーらー、やめとけって。俺が本気になったらそりゃあ…こんなままごとじゃ済まないんだからな」
「もっといっぱい触ってくれるってこと?」
「そういうこと。俺の城に着いたらいっぱい触ってやるよ」
「うん、わかった。楽しみにしてるね」
――振り向いた時コハクはもう金髪碧眼の“勇者様”に変身していて、ちょっと不満の残るラスはコハクの手を引きながら歩き出した。
「踊ってから帰ろうよ。レイラはどうするの?」
「あいつは今夜中に王子を落とさないと魔法が解けてしまうんだ。さて、できるかなー」
「ふうん?早くコーのお城に行きたいから朝になったらすぐ出発しようね」
目の前で揺れる金の髪に手を伸ばして触れながら、ラスが少しずつ距離を縮めて受け入れてくれているのがわかった。
魔王はどうしようもなく嬉しくなって、にやける口元を手で隠しながら顔を赤くしていた。
「ラス、捜したよ。僕と踊って頂けますか?」
「えっと…」
「行って来いよ。俺は後でいいからさ」
ラスの手を離すとすぐにリロイが手を取り、欠伸をするコハクをラスが何度も振り返りながら手を振って螺旋階段を上ってゆく。
「さて、レイラの様子でも見に行くかなー」
もはやどうでも良かったけれど。