魔王と王女の物語
またコハクの私室がある最上階へ行き、長い廊下を歩いて1番端まで連れて行かれた。
「コー、どこに行くの?」
「これ上るの」
コハクが指したのは、屋上へ続いていると思われるタラップだ。
…ラスは白のふわふわなドレス姿だったが、躊躇なくタラップに手をかけて、魔王の鼻息が荒くなった。
「先に上れよ。落ちてきたら俺が支えてやるし」
「うん、わかった。んしょ、急だね、でも探検してるみたいで楽しい」
…ラスに内緒でドレスの中に顔を突っ込みながら上る魔王の視界は、バラ色。
ヘンタイ炸裂でにやにやしながらタラップを上りきったところで、ラスが歓声を上げた。
…それを待っていたのだ。
「わあっ、コー…すごい!」
「だろ?カイにやられるまではこれの研究に没頭してたんだよなー」
――ラスの視界いっぱいには、金色の花々。
黄色ではない。金色なのだ。
花の香りは嗅いだことがないほど濃密で、夕暮れが近付いてきながらも存在を主張するかのように金色に輝いている。
「こんな花見たことないよ!コー、この花、どうしたの?」
「それもさ、本当は真っ黒だったんだ。ケルベロスが住んでる魔界の花なんだけど、いろいろかけ合わせたりしてたらそうなったんだ」
ここはラスの目を奪うものが沢山ありすぎて、感動しすぎたラスは急にその場に倒れ込んでコハクを慌てさせた。
「お、おい、チビ!?」
「すごいよコー…この花綺麗!この街、綺麗!私…この花でブーケ作りたいな」
ラスを抱き起そうとしていたコハクの手が止まり、隣に座って顔を近付けて額にキスをすると、甘く微笑みかけた。
「じゃあこの花で花嫁のブーケ作ろうぜ。チビは不器用だから練習するんだぞ」
「うん、たくさん練習する!あとね、花冠も作りたいの。だってこの花すっごく綺麗!」
エメラルドのように美しい瞳がきらきらと輝いて、蜜をたっぷり湛えている花に指を入れるとそれを掬って口に入れて、また感動。
「美味しい!」
唇についた蜜を舐めとりながらキスをして、抱きしめた。
「ここに連れてきて良かった」
「コー、どこに行くの?」
「これ上るの」
コハクが指したのは、屋上へ続いていると思われるタラップだ。
…ラスは白のふわふわなドレス姿だったが、躊躇なくタラップに手をかけて、魔王の鼻息が荒くなった。
「先に上れよ。落ちてきたら俺が支えてやるし」
「うん、わかった。んしょ、急だね、でも探検してるみたいで楽しい」
…ラスに内緒でドレスの中に顔を突っ込みながら上る魔王の視界は、バラ色。
ヘンタイ炸裂でにやにやしながらタラップを上りきったところで、ラスが歓声を上げた。
…それを待っていたのだ。
「わあっ、コー…すごい!」
「だろ?カイにやられるまではこれの研究に没頭してたんだよなー」
――ラスの視界いっぱいには、金色の花々。
黄色ではない。金色なのだ。
花の香りは嗅いだことがないほど濃密で、夕暮れが近付いてきながらも存在を主張するかのように金色に輝いている。
「こんな花見たことないよ!コー、この花、どうしたの?」
「それもさ、本当は真っ黒だったんだ。ケルベロスが住んでる魔界の花なんだけど、いろいろかけ合わせたりしてたらそうなったんだ」
ここはラスの目を奪うものが沢山ありすぎて、感動しすぎたラスは急にその場に倒れ込んでコハクを慌てさせた。
「お、おい、チビ!?」
「すごいよコー…この花綺麗!この街、綺麗!私…この花でブーケ作りたいな」
ラスを抱き起そうとしていたコハクの手が止まり、隣に座って顔を近付けて額にキスをすると、甘く微笑みかけた。
「じゃあこの花で花嫁のブーケ作ろうぜ。チビは不器用だから練習するんだぞ」
「うん、たくさん練習する!あとね、花冠も作りたいの。だってこの花すっごく綺麗!」
エメラルドのように美しい瞳がきらきらと輝いて、蜜をたっぷり湛えている花に指を入れるとそれを掬って口に入れて、また感動。
「美味しい!」
唇についた蜜を舐めとりながらキスをして、抱きしめた。
「ここに連れてきて良かった」