魔王と王女の物語
食卓の間には、魔王が改造した魔物たちが壁際に勢ぞろいしてラスたちを見守っていた。
「きったねぇ姿の奴らに居られるとまずくなるんだけど」
「コハク様に改造してほしい点や希望など、身体を弄ってほしいそうです」
「俺が弄りたいのはチビだけなんだけど!せっかく帰って来たのに俺を働かせるつもりか!」
不機嫌になったコハクの膝にラスの手が触れた。
「コー、お願い聞いてあげて?ぎゅってしてほしいでしょ?」
「まあ…そりゃあ…してほしいけど…」
「だったらお願い。みんな人の助けになりたいから改造してほしいんだよね?」
スーツ姿の魔物やエプロン姿の魔物…全員が一斉に頷いてコハクに頭を下げた。
「よろしくお願いします!」
「…わかったよ。とりあえず食わせてくれ。改造はその後だ」
コハクがお願いを聞いてくれて嬉しくなったラスが腕に抱き着くと、今度はリロイがナイフとフォークを置いた。
「失礼」
「リロイ、どこに行くの?」
「あー俺も。ちょっとお花を摘みに…」
気持ち悪い表現を使ってオーディンが眉をひそめると、ラスはぽんと手を叩いた。
「あ、わかった!おし…」
「だからそれを言うなっつーの!じゃーグラース、頼んだぞ」
――一瞬だけコハクが真面目な顔をした。
リロイもきゅっと唇を引き結んだ。
今から何が起きるのか、ラス以外は皆気付いていた。
「ねえラス、耳に挿してる花、すっごく綺麗。どうしたの?」
「あのね、コーが改良した魔界の花なんだって。本当は猛毒だったらしいんだけど、コーが綺麗な花に生まれ変わらせたの」
…コハクは悪事を重ねているだけではない。
魔法使いらしく、探究心を忘れずに様々な研究に没頭している。
城内をくまなく歩いていたグラースはそれを知っていたし、ティアラはコハクのことを認め始めていた。
「でね、この花で花嫁のブーケと花冠を作りたいの。あの…ティアラ…それでその…」
「ええ、教えてあげるわ。素敵なものを作りましょうね」
「うんっ!」
――嬉しそうに笑うラスこそが、最上の花のように美しかった。
「きったねぇ姿の奴らに居られるとまずくなるんだけど」
「コハク様に改造してほしい点や希望など、身体を弄ってほしいそうです」
「俺が弄りたいのはチビだけなんだけど!せっかく帰って来たのに俺を働かせるつもりか!」
不機嫌になったコハクの膝にラスの手が触れた。
「コー、お願い聞いてあげて?ぎゅってしてほしいでしょ?」
「まあ…そりゃあ…してほしいけど…」
「だったらお願い。みんな人の助けになりたいから改造してほしいんだよね?」
スーツ姿の魔物やエプロン姿の魔物…全員が一斉に頷いてコハクに頭を下げた。
「よろしくお願いします!」
「…わかったよ。とりあえず食わせてくれ。改造はその後だ」
コハクがお願いを聞いてくれて嬉しくなったラスが腕に抱き着くと、今度はリロイがナイフとフォークを置いた。
「失礼」
「リロイ、どこに行くの?」
「あー俺も。ちょっとお花を摘みに…」
気持ち悪い表現を使ってオーディンが眉をひそめると、ラスはぽんと手を叩いた。
「あ、わかった!おし…」
「だからそれを言うなっつーの!じゃーグラース、頼んだぞ」
――一瞬だけコハクが真面目な顔をした。
リロイもきゅっと唇を引き結んだ。
今から何が起きるのか、ラス以外は皆気付いていた。
「ねえラス、耳に挿してる花、すっごく綺麗。どうしたの?」
「あのね、コーが改良した魔界の花なんだって。本当は猛毒だったらしいんだけど、コーが綺麗な花に生まれ変わらせたの」
…コハクは悪事を重ねているだけではない。
魔法使いらしく、探究心を忘れずに様々な研究に没頭している。
城内をくまなく歩いていたグラースはそれを知っていたし、ティアラはコハクのことを認め始めていた。
「でね、この花で花嫁のブーケと花冠を作りたいの。あの…ティアラ…それでその…」
「ええ、教えてあげるわ。素敵なものを作りましょうね」
「うんっ!」
――嬉しそうに笑うラスこそが、最上の花のように美しかった。