魔王と王女の物語
試着室でウエディングドレスを着たラスが出て来た時…
コハクはコーフンではなく、感激しすぎていつものにやけ笑いを浮かべるのを忘れていた。
「チビ…すげぇ綺麗だ」
――ラスが選んだのは胸元が開き、足元が見えないようなボリュームのプリンセスタイプのドレスだった。
髪も簡単ではあるが店員から頭の上でゆるく結ってもらっていて、白いブーケも持っている。
「コー、どう?似合ってる?」
「…んん、まあな。しかしまあ…」
ラスの前に立つと凝視するコハクの視線に恥ずかしさを覚えたのか伏し目がちになり、レース編みの手袋をつけたラスの手を取ると引き寄せて指先にキスをした。
「夢に出て来そうだぜ。今夜から眠れなくなるじゃねえか。早くチビを俺のものにしてえ」
「ちょ、ちょっと!それ以上は聴いてるこっちが恥ずかしくなるからやめて!」
相変らずラスしか見えていないコハクは聴く耳持たずで、パッドを入れてボリュームの出た胸にも鼻の下が伸びまくっていた。
「それっくらいそこも成長すりゃ文句ねえよ。チビ、これからめっちゃ太らせるからな。毎日蜂蜜舐めろよ。あと毎日俺が舐めて…」
「あ、リロイだ!リロイ、見て!このウエディングドレス可愛いでしょっ?」
室内にリロイが戻って来ると駆け寄って行ってしまった。
密かに唇を尖らせながら横目で見ていると、リロイは明らかにラスに見惚れていた。
「ラス…すごく綺麗だよ。すごく似合ってる…」
「ありがとうっ。でもね、自分でデザインすることにしたの。やっぱりふんわりした方のがいいのかな、マーメイドタイプもいいなー」
にこにこ笑って幸せそうにしているラス。
このプリンセスを欲した十数年――
リロイはまだ、諦めていない。
「チビ、そろそろ出発するぞ」
「うんっ。コーありがと!試着でもすっごく嬉しかった!」
ブーケを置いてぎゅっと抱き着いてきたラスにむらむらが止まらない魔王は背中側も大きく開いたすべすべの肌を撫でながら、優越感たっぷりにリロイに視線を遣った。
…リロイは諦めていない。
金の瞳には、強い意志。
コハクはコーフンではなく、感激しすぎていつものにやけ笑いを浮かべるのを忘れていた。
「チビ…すげぇ綺麗だ」
――ラスが選んだのは胸元が開き、足元が見えないようなボリュームのプリンセスタイプのドレスだった。
髪も簡単ではあるが店員から頭の上でゆるく結ってもらっていて、白いブーケも持っている。
「コー、どう?似合ってる?」
「…んん、まあな。しかしまあ…」
ラスの前に立つと凝視するコハクの視線に恥ずかしさを覚えたのか伏し目がちになり、レース編みの手袋をつけたラスの手を取ると引き寄せて指先にキスをした。
「夢に出て来そうだぜ。今夜から眠れなくなるじゃねえか。早くチビを俺のものにしてえ」
「ちょ、ちょっと!それ以上は聴いてるこっちが恥ずかしくなるからやめて!」
相変らずラスしか見えていないコハクは聴く耳持たずで、パッドを入れてボリュームの出た胸にも鼻の下が伸びまくっていた。
「それっくらいそこも成長すりゃ文句ねえよ。チビ、これからめっちゃ太らせるからな。毎日蜂蜜舐めろよ。あと毎日俺が舐めて…」
「あ、リロイだ!リロイ、見て!このウエディングドレス可愛いでしょっ?」
室内にリロイが戻って来ると駆け寄って行ってしまった。
密かに唇を尖らせながら横目で見ていると、リロイは明らかにラスに見惚れていた。
「ラス…すごく綺麗だよ。すごく似合ってる…」
「ありがとうっ。でもね、自分でデザインすることにしたの。やっぱりふんわりした方のがいいのかな、マーメイドタイプもいいなー」
にこにこ笑って幸せそうにしているラス。
このプリンセスを欲した十数年――
リロイはまだ、諦めていない。
「チビ、そろそろ出発するぞ」
「うんっ。コーありがと!試着でもすっごく嬉しかった!」
ブーケを置いてぎゅっと抱き着いてきたラスにむらむらが止まらない魔王は背中側も大きく開いたすべすべの肌を撫でながら、優越感たっぷりにリロイに視線を遣った。
…リロイは諦めていない。
金の瞳には、強い意志。