魔王と王女の物語
「ねえコー…魔物さんたちがついて来てるよ」
――街の出入り口に向かっていたラスたちの背後には魔物たちがぞろぞろとついて来ていた。
街の住人達も見たことのない光景に注目していたので、さすがにコハクが立ち止まって舌打ちした。
「おい、ついて来んじゃねえよ。目立つだろうが」
動物やいわゆる悪魔と呼ばれる異形の姿の魔物たちは揃ってもじもじすると、急に全員が手を挙げたのでラスがびっくりしてコハクのマントを握って首を竦めた。
が。
「まお…、王様、万歳!次期王妃様、万歳!」
…万歳三唱が始まった。
第一コハクがグリーンリバーを統治していること自体隠していたので、これで公になってしまってコハクは舌打ちをしたが、
それを見ていた住人達はこぞって歓声を上げた。
「あなたが王様であなたが王妃様?王様も王妃様も美男美女で素晴らしい!」
魔物と人間がごっちゃ混ぜになってラスたちを囲み、とにかくラスを触られたくない魔王はラスを抱え上げると怒鳴りまくった。
「おい、よくもバラしやがったな!好き勝手できなくなるじゃねえかよ!」
コハクは怒りに怒ったが、この街を誰が治めているかを知った住人たちとバラした魔物たちはさも嬉しそうな顔をしている。
なんだかだんだん呆れてきたコハクが抱っこしたラスに目を遣ると…同じように満面の笑み。
「ここに住むんだからいつかバレちゃうことでしょ?またすぐ戻って来るから待っててね!」
――いかにもお姫様な風情のラスと、性格が曲がっていそうだが壮絶な美形のコハク。
王や王妃は見目麗しくなければならない。
ラスとコハクはその基準を軽々クリアしていたし、お似合いだった。
「お姫様、これを」
「わあっ、ありがとう!」
抱えきれないほどの色とりどりの花束をラスに贈った魔物たちは深々と頭を下げた。
「結婚式の準備は粛々とオーディン様と一緒に整えさせて頂きます。まお…王様万歳!次期王妃様万歳!」
「ったく…うぜえ奴らだな。チビ、行こうぜ」
気が付けばティアラとグラースの手にも花束。
ほとほとため息をついたコハクがおかしくて、ラスは声を上げて笑った。
――街の出入り口に向かっていたラスたちの背後には魔物たちがぞろぞろとついて来ていた。
街の住人達も見たことのない光景に注目していたので、さすがにコハクが立ち止まって舌打ちした。
「おい、ついて来んじゃねえよ。目立つだろうが」
動物やいわゆる悪魔と呼ばれる異形の姿の魔物たちは揃ってもじもじすると、急に全員が手を挙げたのでラスがびっくりしてコハクのマントを握って首を竦めた。
が。
「まお…、王様、万歳!次期王妃様、万歳!」
…万歳三唱が始まった。
第一コハクがグリーンリバーを統治していること自体隠していたので、これで公になってしまってコハクは舌打ちをしたが、
それを見ていた住人達はこぞって歓声を上げた。
「あなたが王様であなたが王妃様?王様も王妃様も美男美女で素晴らしい!」
魔物と人間がごっちゃ混ぜになってラスたちを囲み、とにかくラスを触られたくない魔王はラスを抱え上げると怒鳴りまくった。
「おい、よくもバラしやがったな!好き勝手できなくなるじゃねえかよ!」
コハクは怒りに怒ったが、この街を誰が治めているかを知った住人たちとバラした魔物たちはさも嬉しそうな顔をしている。
なんだかだんだん呆れてきたコハクが抱っこしたラスに目を遣ると…同じように満面の笑み。
「ここに住むんだからいつかバレちゃうことでしょ?またすぐ戻って来るから待っててね!」
――いかにもお姫様な風情のラスと、性格が曲がっていそうだが壮絶な美形のコハク。
王や王妃は見目麗しくなければならない。
ラスとコハクはその基準を軽々クリアしていたし、お似合いだった。
「お姫様、これを」
「わあっ、ありがとう!」
抱えきれないほどの色とりどりの花束をラスに贈った魔物たちは深々と頭を下げた。
「結婚式の準備は粛々とオーディン様と一緒に整えさせて頂きます。まお…王様万歳!次期王妃様万歳!」
「ったく…うぜえ奴らだな。チビ、行こうぜ」
気が付けばティアラとグラースの手にも花束。
ほとほとため息をついたコハクがおかしくて、ラスは声を上げて笑った。