魔王と王女の物語
コーフンしきりの魔王は、
バスタブに脚を伸ばし、濡れた長い黒髪をかき上げると、シャワーを被っているラスの身体を万遍なく見つめていた。
「“恥ずかしい!”とか言われたらもっと燃えるんだけど。そういうのないのか?」
「?恥ずかしいって何が?」
首や胸にシャワーをかけて、実際問題もういつ襲い掛かってもおかしくない状況だったのだが、必死に耐えてみる。
「2人だとちょっと狭ね。コー、もうちょっと避けて」
ラスがバスタブを跨いだ。
魔王はそれを忘れないように記憶に焼き付けた。
「やべえ!コーフンしてきた!」
「わあ、気持ちいいね、お湯から薔薇の香りがする。何か入れたの?」
「え、あ、ああ、まあちょっと魔法でな。てかチビ…どこ見てんだ?」
ラスの視線は、コハクの身体中心よりちょっと下に集中している。
ガン見レベルで見つめられて、さすがのコハクも動揺しつつ顎を取って顔を上げさせた。
「なんか…私にないものがついてる…」
「あれはコウノトリの代わり!」
「え!?さっきのアレから赤ちゃんが出て来るの!?」
「おたまじゃくしが出て来るの!」
噛み合っているような噛み合っていないような会話だったが、ラスが手を叩いた。
「わかった。さっきのアレを擦ってほしいんでしょ?任せて!」
「はあ?ちょ…っ、チビ、や、やめ、やめろって!」
両手をわきわきさせて握ってこようとするラスの両手をなんとか封じて、思いきり抱きしめた。
「お前なあ…本気で性教育させるぞ」
「見たことないものがついてるんだもん。気になるし…」
頬を膨らませ、なお下を覗き込もうとするラスの気を逸らせるためにコハクはラスの胸に目をやった。
「それは俺についてないだろ?これが男女の違いってやつ」
「じゃあリロイにも私についてないものがついてるの?見せてくれるかなあ」
ラスの両頬を手で挟んで、それだけは断固として注意をした。
「駄目!俺のはいつでも見せてやるけど小僧のは駄目!わかったか?」
「?うん、わかった」
そしてコハクに抱き着き、またコーフンさせた。
バスタブに脚を伸ばし、濡れた長い黒髪をかき上げると、シャワーを被っているラスの身体を万遍なく見つめていた。
「“恥ずかしい!”とか言われたらもっと燃えるんだけど。そういうのないのか?」
「?恥ずかしいって何が?」
首や胸にシャワーをかけて、実際問題もういつ襲い掛かってもおかしくない状況だったのだが、必死に耐えてみる。
「2人だとちょっと狭ね。コー、もうちょっと避けて」
ラスがバスタブを跨いだ。
魔王はそれを忘れないように記憶に焼き付けた。
「やべえ!コーフンしてきた!」
「わあ、気持ちいいね、お湯から薔薇の香りがする。何か入れたの?」
「え、あ、ああ、まあちょっと魔法でな。てかチビ…どこ見てんだ?」
ラスの視線は、コハクの身体中心よりちょっと下に集中している。
ガン見レベルで見つめられて、さすがのコハクも動揺しつつ顎を取って顔を上げさせた。
「なんか…私にないものがついてる…」
「あれはコウノトリの代わり!」
「え!?さっきのアレから赤ちゃんが出て来るの!?」
「おたまじゃくしが出て来るの!」
噛み合っているような噛み合っていないような会話だったが、ラスが手を叩いた。
「わかった。さっきのアレを擦ってほしいんでしょ?任せて!」
「はあ?ちょ…っ、チビ、や、やめ、やめろって!」
両手をわきわきさせて握ってこようとするラスの両手をなんとか封じて、思いきり抱きしめた。
「お前なあ…本気で性教育させるぞ」
「見たことないものがついてるんだもん。気になるし…」
頬を膨らませ、なお下を覗き込もうとするラスの気を逸らせるためにコハクはラスの胸に目をやった。
「それは俺についてないだろ?これが男女の違いってやつ」
「じゃあリロイにも私についてないものがついてるの?見せてくれるかなあ」
ラスの両頬を手で挟んで、それだけは断固として注意をした。
「駄目!俺のはいつでも見せてやるけど小僧のは駄目!わかったか?」
「?うん、わかった」
そしてコハクに抱き着き、またコーフンさせた。