魔王と王女の物語
「コー…おはよ。何してるの?」


「寝起きを襲ってんの」


翌朝目が覚めると…ラスに覆い被さっていた魔王。


高い位置からラスを見下ろして、ドレスもコルセットも脱がせて裸同然。

首筋や唇に唇を押し付けているコハクの頭を抱くと魔王を朝っぱらから大コーフンさせ、ベルトを外しているコハクの手を握り、その意味を聞いてみる。


「どうしてベルトを外してるの?」


「え?すげえの見せてやろうかと…」


「どうしてすごいの?」


「お前がすごくさせたから」


ぼんやりと考えていると、馬乗りになってきらきら…

いや、ぎらぎらした赤い瞳で笑いかけてきているコハクの固い胸を押した。


「コー、顔近づけすぎ」


「くっついたっていいじゃん。朝のお目覚めの一発してやるよ」


ちゅっとキスをして、それは一気に深いものへと変わり、長い時間そうしていると、ラスが背中に腕を回してきた。


魔王、俄然やる気満々。


「すげえもん見る?」


「このまま……」


「仕方ねえな、じゃあまた今度な」


態勢を入れ替えてラスを上に乗っけると、今度はラスから積極的に顔を寄せてきて唇を重ねて来るので、


ラスから襲われている気分になって、魔王超コーフン。


「やーらしいなあ。そろそろ小僧が来るぜ、いいのか?」


「見られたらコーが怒られるよね?じゃあやめとく」


またころんと横に寝転がり、背中からぎゅっと抱きしめて素肌と素肌の感触を楽しんで、耳元で囁いた。


「俺が欲しくなったらいつでも言えよ。いやっていうほどヤ…」


「ラス、おは………か、影!ラスから離れろ!」


またいい雰囲気の時にリロイが入ってきて、

裸同然のラスにべったり抱き着いているコハクを見て怒髪天にきて鞘から魔法剣を抜いた。


「リロイ、喧嘩は駄目!」


「!だってラス…どうしてそんな格好なの!?」


「え?寝てただけだよ?コー、ドレス出して」


「はいはい。今日も俺のお気に入り」


指を鳴らすと、本日のお召し物の白いドレスが影から出てきた。


「ラス…」


せつなく、呼びかける。
< 89 / 392 >

この作品をシェア

pagetop