魔王と王女の物語
…予想以上にティアラとラスがべったりで、同性同士であっても容赦なく嫉妬する魔王は、最終的に結論に至った。
“ティアラと小僧をくっつければいいんじゃね?”と。
「わあ、ねえコー、まだ遠くだけど高い塔が見えるよ。誰か住んでるのかなあ?」
旅慣れしていないティアラとラスのために小刻みに休憩を挟み、ラスが指さした方向には、茨に覆われて天辺しか見えない塔が見えていた。
「ああ、あそこにゃ姫が眠ってるんだ。姫も王子様のキスを待ってるクチだぜ」
「…私を見ないで」
にやにやしながらティアラの胸を集中的に眺めて楽しんでいると、
横のラスのお腹から、ぐう、という音が鳴ったのでラスを抱っこし、ぺったんこのお腹をまじまじと見つめる。
「あんなに食ったのにもう腹減らしてんのか?ブラックホールかよ」
「どこいっちゃったんだろ?お腹ぺこぺこー」
「フィリア様たちが食料を積んでくれてるから昼食を食べようか」
はしゃぐラスと、なるべく魔王から間合いを取ろうとするティアラ。
草が少し濡れていたのでリロイがどうしようかと考えていると、コハクがラスを下ろして少し離れるように指示をした。
「コー、何をするの?」
「実はさあ、城でちょっと悪戯してきたんだよねー」
「悪戯は駄目って言ったでしょ?コーの馬鹿」
ラスには何度“馬鹿”と呼ばれても“可愛い!”と思うだけだが、
腰に手をあてて小さくリロイが“馬鹿”と言って来て、それにはむかっ腹がきて横凪にリロイに向かって手を振ると強風が吹いて木に身体を叩き付けられる。
「コー、喧嘩は駄目!」
「喧嘩じゃねえよ、じゃれてんの!」
ティアラがリロイに駆け寄って白魔法で治癒をしている間にコハクは影に向かって何か呟き、ラスが覗き込もうとした時――
影から出てきたのは…
「それ…うちの城の絨毯だわ」
「別にいいだろ?チビが寝てる時に泊まってた部屋のやつ剥いで影に入れといた」
ラスが頬を膨らませて叱られそうになったが、パンやチーズなどが入ったバスケットをちらつかせて気を逸らし、絨毯を広げた。
「さあプリンセス方、さっさと座って食いやがれ」
“ティアラと小僧をくっつければいいんじゃね?”と。
「わあ、ねえコー、まだ遠くだけど高い塔が見えるよ。誰か住んでるのかなあ?」
旅慣れしていないティアラとラスのために小刻みに休憩を挟み、ラスが指さした方向には、茨に覆われて天辺しか見えない塔が見えていた。
「ああ、あそこにゃ姫が眠ってるんだ。姫も王子様のキスを待ってるクチだぜ」
「…私を見ないで」
にやにやしながらティアラの胸を集中的に眺めて楽しんでいると、
横のラスのお腹から、ぐう、という音が鳴ったのでラスを抱っこし、ぺったんこのお腹をまじまじと見つめる。
「あんなに食ったのにもう腹減らしてんのか?ブラックホールかよ」
「どこいっちゃったんだろ?お腹ぺこぺこー」
「フィリア様たちが食料を積んでくれてるから昼食を食べようか」
はしゃぐラスと、なるべく魔王から間合いを取ろうとするティアラ。
草が少し濡れていたのでリロイがどうしようかと考えていると、コハクがラスを下ろして少し離れるように指示をした。
「コー、何をするの?」
「実はさあ、城でちょっと悪戯してきたんだよねー」
「悪戯は駄目って言ったでしょ?コーの馬鹿」
ラスには何度“馬鹿”と呼ばれても“可愛い!”と思うだけだが、
腰に手をあてて小さくリロイが“馬鹿”と言って来て、それにはむかっ腹がきて横凪にリロイに向かって手を振ると強風が吹いて木に身体を叩き付けられる。
「コー、喧嘩は駄目!」
「喧嘩じゃねえよ、じゃれてんの!」
ティアラがリロイに駆け寄って白魔法で治癒をしている間にコハクは影に向かって何か呟き、ラスが覗き込もうとした時――
影から出てきたのは…
「それ…うちの城の絨毯だわ」
「別にいいだろ?チビが寝てる時に泊まってた部屋のやつ剥いで影に入れといた」
ラスが頬を膨らませて叱られそうになったが、パンやチーズなどが入ったバスケットをちらつかせて気を逸らし、絨毯を広げた。
「さあプリンセス方、さっさと座って食いやがれ」