魔王と王女の物語
リロイの隣にはティアラ。
ラスの隣にはコハク。
なんだかそんな感じで分かれてしまって、リロイがティアラと談笑している姿は少しだけラスをもやもやさせた。
「ねえ、リロイって…ティアラのことが好きなのかなあ?」
「ああ、べた惚れじゃね?」
わざとそう返し、ラスの口の端についたソースをぺろっと舌で舐めて、ついでにキスもしてみたりすると、
案の定目ざといリロイが腰を上げて食ってかかってくる。
「影!ラスにキスをするな!」
「ああ?お前のもんじゃねえだろが」
コハクとの“友情の証”は今に始まったことでもなければ人に見られて恥ずかしいものでもないので、ラスはその後もパンを食べ続けていたのだが…
動物の革を鞣した革袋に入ったワインをぐいっと仰いで口に含み、そのままラスの顎を取って口移しで飲ませると、
ティアラの顔がかつてないほど赤くなって、けれど瞳を逸らすことができずにガン見していて、
リロイは怒りのあまり身体が動いてくれずに唇を噛み締めていた。
…当のラスはごくごくと飲んで、唇を離して頬を舐めてくるコハクの顔を押して遠ざける。
「コー、食べにくい」
「チビの反応、俺間違ってると思う」
――わなわなしているリロイの綺麗な横顔を見ながら、ティアラは超緊張していた。
「き、キスを見たの…はじめて…」
「お見苦しいものをお見せしてしまって申し訳ありません」
「でもあなたもラスと…その…したいんでしょ?き、キスを」
金の瞳が驚いたように見開かれて、それで恥ずかしくなって動揺し、手に持っていたパンがぽろっと落ちて白いローブを汚した。
「大丈夫ですか?僕が着替えをお持ちします」
「ありがとう」
にこ、と笑いかけてくれて笑い返すと白いローブを脱いで、その下に着ていた薄手の白いシャツと太股半ばまでの白いスカート姿になると…
魔王が口笛を吹いた。
「影!ティアラ王女をからかうな!」
…と言いながらも、リロイの顔も赤い。
大きな胸はボタンが弾け飛んでしまいそうだったし、脚も太くはないが見られているのがわかってローブで隠し、ひたすら俯いた。
ラスの隣にはコハク。
なんだかそんな感じで分かれてしまって、リロイがティアラと談笑している姿は少しだけラスをもやもやさせた。
「ねえ、リロイって…ティアラのことが好きなのかなあ?」
「ああ、べた惚れじゃね?」
わざとそう返し、ラスの口の端についたソースをぺろっと舌で舐めて、ついでにキスもしてみたりすると、
案の定目ざといリロイが腰を上げて食ってかかってくる。
「影!ラスにキスをするな!」
「ああ?お前のもんじゃねえだろが」
コハクとの“友情の証”は今に始まったことでもなければ人に見られて恥ずかしいものでもないので、ラスはその後もパンを食べ続けていたのだが…
動物の革を鞣した革袋に入ったワインをぐいっと仰いで口に含み、そのままラスの顎を取って口移しで飲ませると、
ティアラの顔がかつてないほど赤くなって、けれど瞳を逸らすことができずにガン見していて、
リロイは怒りのあまり身体が動いてくれずに唇を噛み締めていた。
…当のラスはごくごくと飲んで、唇を離して頬を舐めてくるコハクの顔を押して遠ざける。
「コー、食べにくい」
「チビの反応、俺間違ってると思う」
――わなわなしているリロイの綺麗な横顔を見ながら、ティアラは超緊張していた。
「き、キスを見たの…はじめて…」
「お見苦しいものをお見せしてしまって申し訳ありません」
「でもあなたもラスと…その…したいんでしょ?き、キスを」
金の瞳が驚いたように見開かれて、それで恥ずかしくなって動揺し、手に持っていたパンがぽろっと落ちて白いローブを汚した。
「大丈夫ですか?僕が着替えをお持ちします」
「ありがとう」
にこ、と笑いかけてくれて笑い返すと白いローブを脱いで、その下に着ていた薄手の白いシャツと太股半ばまでの白いスカート姿になると…
魔王が口笛を吹いた。
「影!ティアラ王女をからかうな!」
…と言いながらも、リロイの顔も赤い。
大きな胸はボタンが弾け飛んでしまいそうだったし、脚も太くはないが見られているのがわかってローブで隠し、ひたすら俯いた。