お姫様だっこ




「智也を責めたりしないよ?アイツの言った事は事実だしアイツなりに心配してくれてるのは分かってるし。だから安心してね。ただ……」




鉄は



凄く悲しい顔をして俯いてしまった。




「ごめんな?」



「えっ?なんで鉄が謝んの?」



「いやぁ―…智也が俺の事を話して美優は泣いてくれて…そして智也が抱き締めちゃったんだろ?俺が菜帆を諦めきれないばっかりに……アイツに心配かけて美優もそれを知ってしまって…あんな事になってしまって。元々の原因は俺じゃん?本当にごめんな…。俺そろそろ諦めないとな。周りに迷惑かかるよなぁ…菜帆もきっと迷惑だしなぁ…」



「鉄はなんにも悪くないよ!!!」



思わず叫んでしまった。




人気の無い場所に響き渡るあたしの声。






ビクッとして鉄はあたしを見た。
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