魔女の悪戯

そんなことがあって、現在、その鎧を着て岩佐城内にいる。


馬を用意し、柚姫用の駕籠を用意し、嫁入り道具を確認する。


それを手伝いながら、レオは空を見上げた。


──ラミア王女の、結婚もこんなふうになるのか…?


なんだか無性に、ラミア王女に会いたくなった。


どんなに我が儘王女でも、自分にとってはただ一人の姫。


「忠純殿!
忙しいのだ、こちらも手伝ってくれ!」


「ああ、すまない!」


レオは急いで、手伝いに行く。


忙しい岩佐城。


柚姫様は、間もなく出発。


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