天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「お、アリスカじゃねぇか、いつまでもサボりやがって!」

『龍太郎君そういう事言ったら駄目!』

「アリスカちん!心配したじゃないか!」

「アリスカさぁん!ようやく迷子の保護者が来てくれたよぉ!」

「体調はどうなのだアリスカ、中国伝統の漢方でも煎じてやろうか?」

龍太郎が、小夜が、雛菊が、方向音痴姉が、龍娘が。

ぞろぞろとアリスカの周りに集まってきた。

久し振りの賑やかな登校風景。

そんな様子を遠巻きに見ながら。

(アリスカさん…また学校に来てくれたんですね…よかった…)

啓太は控えめに笑顔を見せた。

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