天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
「あれ、龍太郎その顔の傷どうしたの?」

「今朝方夕城の奥方に蹴っ飛ばされてよぉ」

『修行ってキツイの?』

「ありゃあ修行じゃねぇな、拷問だ」

「えぇっ!ウチの弟も?」

「ああ、近いうちに死ぬな」

「死ぬなら龍太郎だけにしなよ!方向音痴弟君可哀相でしょ!」

「てめぇ雛菊!それが実の姉の言う事か!」

ワイワイと必要以上に友人達が騒ぐのは、アリスカを気遣ってか。

そんな中。

「ねぇ…啓太ってさ…」

アリスカがそんな事を呟いたせいで、友人達は一気に静まり返る。

「啓太って…ゆりちゃんとお昼食べてるのかな…?」

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