天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅢ
一様にバツの悪そうな顔をする友人達。

「さ、さあ…」

「昨日は啓太、一人で購買のパン齧ってたみたいだけどよぉ…」

苦笑いしながら言うのは方向音痴姉と龍太郎。

これでも話題には触れないようにしていたらしい。

「何で…ゆりちゃんと食べないのかな…仲良しなのに…もしかしたらもう付き合ってるのかな…私に気を遣わないで一緒に食べればいいのに」

アリスカは無理に笑っているようだった。

「そ、そんな事よりアリスカちん!今度私や小夜ちんと一緒にショッピングにでも…!」

何とか話の流れを変えようとする雛菊だったが。

「ご馳走様…」

アリスカはスッと立ち上がる。

「ちょっと気分転換に散歩してくるね…」

< 130 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop